将棋を指して、桂馬で飛車角両取りを掛けられると、「やられた！」とか「悔しい！」と感じます。がん細胞に有毒な天然化合物の中には、これと同じように、細胞骨格を構成する２種類のタンパク質、アクチンとチューブリンを狙って両取りを掛けてくる、効き方…

ヒトの身体で最も硬い場所は歯です。では、イカの身体で最も硬い場所はどこでしょうか。その硬い部分のできる仕組みが、最近になって分かったそうです。

植物ホルモン受容体で立体構造が解明され分子設計が可能になったため、植物ホルモンの作用を打ち消す試薬が続々と登場しています。オーキシンに続き、アブシジン酸とジャスモン酸で受容体アンタゴニストが合成されました。

従来の有機合成化学の方法論は、ガラス器具内の石油派生化合物中での反応に特化してきました。しかし、生体物質、とくに生体高分子の取り扱いにはいまだ限界があり、生体適合な新規反応の、さらなる開拓が期待されています。新たに、DNAやRNAなどの核酸を、…