気になる論文(簡易更新2016.4-2016.7)
気になった論文(簡易更新2016.4-2016.7)です。
続きを読む分子の極性が原子間力顕微鏡で見えた
本当に大切なものは目に見えません。野に咲く花が色とりどりであったとしても、夜空に瞬く星々が輝かしいものであったとしても、肉眼には限界があります。より遠くを見ようと望遠鏡が登場したのと同じように、より小さなものを見ようと顕微鏡は改良が続けられてきました。そして、最新技術は、分子の周りをめぐる電子の分布までをも見通そうとしています。
続きを読むアクチンとチューブリンの両取り戦術!海産天然物アプリロニンAは二段構えで細胞骨格を破綻させる
将棋を指して、桂馬で飛車角両取りを掛けられると、「やられた!」とか「悔しい!」と感じます。がん細胞に有毒な天然化合物の中には、これと同じように、細胞骨格を構成する2種類のタンパク質、アクチンとチューブリンを狙って両取りを掛けてくる、効き方の賢いものがあると、最近*1になって分かりました。アメフラシという海の生き物から見つかったアプリロニンAという物質です。
*1:"Inhibition of Microtubule Assembly by a Complex of Actin and Antitumor Macrolide Aplyronine A." Masaki Kita et al. J. Am. Chem. Soc. 2014 DOI: 10.1021/ja406580w
ピンチになると本性が!ヒツジには協調性がないと判明
ジコチュウ万歳!?
わたしたち人間は、家族や会社、学校や研究室など、いろいろな枠組みで、互いに協力しあって生きています。ヒト以外の動物でも、群れを作るなど、ある種の協力関係を築く場合があります。ヒツジは群れでいることが好きです。
ヒツジの場合、この群れが協調性を反映したものでは、必ずしもないと分かりました。
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